12月10日に「AI(人工知能)って何?-知財部門の人がAIエンジニアと話せるようになるために」と題して講義をしました。
AI特許を出願する場合の担当者の問題
特許法の審査基準が改正され、AIについての例が審査基準に加えられております。しかしながら、そもそも教師あり学習、教師なし学習、学習済みモデルなど、AIについての基礎知識がなければ審査基準を理解することができませんし、AIに関する発明がなされたとしてもAIエンジニア方との議論もかみ合いません。また、AIに関する明細書を作成する場合においても、AI自体の基礎知識が無ければ、どのような内容を開示すれば十分なのか、どの範囲まで開示しなければならないのか、逆に開示が不要な内容まで開示してしまう、といったことが起こってしまいます。
AIについての講義内容
そこで、今回、 「AI(人工知能)って何?-知財部門の人がAIエンジニアと話せるようになるために」 と題して、機械学習については、分類問題、回帰問題などの教師あり学習、k-means法、主成分分析などの教師なし学習、ABテスト、バンディット・アルゴリズムなどの強化学習、パーセプトロンの説明などのニューラル・ネットワーク、CNN、RNN、GANなどのディープ・ラーニング、著作権法第47条の7、著作権法第30条の4第2号、AI著作物などの著作権法、米国、中国、日本などのAI事情についてお話をさせていただきました。(弁理士 井上 正)